マルー・クインクエ【戦人】・・・10

重い音が消え静かな時が経過した 「…五発当たったか」砂埃が地面に落ち着き、いざないの前にはもう一人の人影があった「お前の武器が大きかったのが幸いした。カエデス」いざないの盾となり槍をその身に受けながらも毅然とした姿で立つTがいた 「難は逃れたか」「…!!」いざない達が被弾してなかった事にれいりは力が抜ける 「…T、どうみても瀕…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・9

ザン! 法陣の壁を境に腕が真っ二つに切断され歪な空間に閉じ込められる「………何だと…」急な出来事にいざないも驚きが隠せない シャクシャクシャク… 「!!」閉じ込められた腕はにゅっと伸びてきたソルムの鎖によって一口ずつ食べられていく〈た…たべ…〉目の前で見学する事になったれいりは、小さな瞳が現れた一つ一つの鎖の咀嚼っぷりを驚愕しなが…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・8

「ししょー、奴を!!」「ああ!!」その間、戦人の所持する槍の先が光る ボッ 「ししょー!!」急に一丁が倒れ驚く。戦人は槍を構えてニヤリと笑う ボッ ボッ ボッ ボッ 周りにいたマルーも次々と倒れていった(何だ…空砲みてーな…) ガ…クいつの間にか衝撃を受けたいざないも膝を落とす「人を屠る刹那で、儂が愉快なのは」槍が分散されそれぞ…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・7

「―――あ、アンジェル言うと羽根戻って来る…」「は!? 何とかなんねえのか?」首の飾りを外した辺りでふと思い出し困り出す「じゃ、私持ってる」「ひぃ!!」後ろから手が現れ、れいりの耳元に触れるとぞわっとなった「これは私の父が作ったのだし♥」「あ…ありがとうございます」ディックがほんわかと自分のネックレスに羽根を取り付けた。そんなやり取りを…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・6

「ほのをさん!?…団長!!?」「十分は大丈夫だ! 行くぞ」「…?…はい!」ただおは一丁に続いてやってきたソノを見た際目を疑い二人を代わる代わる見ていた うおおお 準備が整いただおの法が解除され、一丁達とソノは笑って待っていた戦人に一斉に飛び掛かる (ほのをさんが加わっても時間稼ぎしか…)いざないは戦況を分析するも差の大きさに眉…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・5

「竜巻を起こす武器か」 〈ぬっ!〉 「確かアザル地方にその様な武器を所有してた輩がおったな」 興味深げに一丁の大剣を凝視 「程のお前には手に余るだろう? 儂が有効に使ってやろう」 「たわけ! 誰がお前みたいな凶者に大切な宝を渡すか!!!」 「程は」 急に一丁の視界が暗くなる 「どんな味だ?」 攻撃を仕掛けた戦人 …
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マルー・クインクエ【戦人】・・・4

「…久しいな、もう三百年近くか」 佇む人影に語り出す戦人。 口調は穏やか、露わになった顔からは年期を感じさせる皺がある。横目で見るその瞳は鋭く衰えを全く感じない 「お前さんはまだ美しいよのぉ」 「老いぼれの儂が何故程に来たか教えてやろう。お前さん達の血が忘れられぬのだよ」 人影は静かに聞いている 「死の間…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・3

―――混溶界外れの荒野 土が剥き出しになった広い場所の周りには、大きな岩がゴロゴロし樹木がその後ろを囲んでいる。 各々岩の間に入り込むと現れるであろう広場に息を潜め窺っていた 「…緊張しますね……ここに戦人が……」 「オレらはあくまでもいざないのサポートに徹する」 全体派幹部三名がいる岩場では一丁、ただお、まいちが静かに待…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・2

ヴォン! 法陣でれいりとソルムはジンホウ宅の広間へと到着 「あっ れいり♥」 聞き覚えのある声にれいりは顔を向けた 「久しぶりー。ジンから話聞いてたよー♥ がんばったね♥ えらいえらい♥♥」 「キャ―――」 現れたディックはれいりを熱く抱擁した。 驚いたれいりは両手を挙げ叫んでしまう 「君、暗人?」 「……」 も…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・1

「…どう?」 「……」 研究所の処置室。 腕を伸ばしたれいりの皮膚にジンホウが薬液を一センチ程度の円形に塗布していた チリ… 塗布場所から一筋の湯気が上がる 「……………」 涙目になり口を噤んでは我慢するれいり。 ジンホウは急いでその場所を拭き取り思い詰めた表情に変わる 「―――まだか…」 「っ……でもっ こ…
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マルー・クインクエ【余談・一週間後くらい】

「いざない君」 おいでおいで 明日の下ごしらえが終わり後片付けをしていた調理場へ、半開きの扉から半分体を見せているジンホウがいざないを手招きしていた 「何だよ」 「こっちこっち」 先導するジンホウに誘われるまま付いて行く。 れいりも何となく付いて来た 「風呂場の隣?」 招かれたそこは省スペースながらも新しいタイプのトレーニ…
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マルー・クインクエ【研究所・数週間目】・・・4

「そりゃこえーな…」 「ですね」 ジンホウの説明に血の気が引く 「―――で、今の結果れいり君は安定でした」 「!?」 微動しないモニターのグラフをいさいは見直す 「見立て違いか?」 「いえ、本来なら基準内で良いと思います」 「じゃ、何でだ?」 「明の性質として、いつまでも引き摺ってしまう傾向があるんです」 椅子の背も…
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マルー・クインクエ【研究所・数週間目】・・・3

「…うーん。日を改めた方が良いのかな…?」 〈二分だし!!〉 「…ら、らいじょぶれす…!!」 ジンホウはカーテンから顔を出し苦笑。 いさいは驚異的な数字に目が離せない 「つ…次は誰ですか…!!!」 はー はー 目が覚めたれいりは汗だくで上半身を起こす。 短距離走を終えた直後の様に呼吸が激しい 「大丈夫? また次回…
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マルー・クインクエ【研究所・数週間目】・・・2

「いただきます!」←一同 皆休憩室に集まり賑やかに食べ始める 「今日もおいしぃ♥」 「ありがとうございます」 えへ ヘレデムが褒めるとれいりは照れ笑い (……当たり前の様に隣だし…) いざないとほぼ真向いに座ったいさいはれいりの隣でガツガツ食べてるいざないを見て疑惑で満たされていた。 れいりは料理をする手前、入口側に座りす…
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マルー・クインクエ【研究所・数週間目】・・・1

「大穴掘ってた犯人は異物だったし!」 ホレ 手袋をはめたいさいからコロンとバネ状の棘々した丸い物体が台に置かれた 「暗の物で間違いない。目的は分からぬが“風”に放ってくる」 キン Tの法で、異物が氷付けに。 いさいは調査の度ここの研究所に報告に来る。Tもいる所を見ると集合場所としても研究所は使われている様だ 「“風”さんは相変…
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マルー・クインクエ【研究所・数日後】・・・4

「これ女帝なんだぁ お人形さんみたいでかわいぃ」 「そうね。もっと圧倒的かと思ってたけどかわいいわね」 「つぶらな瞳だ」 「髪は足元まであるのか」 ジンホウ以外の四人は大真面目に女帝についての感想を述べている 「……」 扉の隙間から覗いていた二人。 いざないは壁に腕を預け頭を下げては『くくく…』と笑っている。 インは…
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マルー・クインクエ【研究所・数日後】・・・3

「……」 れいりはふと、ソルムを見て気になった 「ソルム……コンティさんって知ってます?」 「………インクイジトレムの部下か…確かコンティネンチャと言ったな」 「多分その人で合ってます」 「おい!」 聞き捨てならない名前が出て来ていざないは焦る 「―――昔、見た事はある」 「…その人はソルムから見てどんなでした?」 〈…
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マルー・クインクエ【研究所・数日後】・・・2

ピタ 「…………」 持ち場へ帰ろうとした員達は立ち止まるといざないに一点集中 「いざない君! 貴重な意見ありがとう!!」 「は?」 「確かに“物”なら毒の影響は薄いわ!」 「イン! 早速テネヴさんに……あ」 何気なく言った言葉に員達は大騒ぎ。 いざないは『?』になっている 「今日セクレさん来る日だね」 忘れてた …
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マルー・クインクエ【研究所・数日後】・・・1

「ごちそうさまでしたー」←一同 最早定番となったれいりの料理。 重なった食器を集めワゴンに載せたれいり達は素早く調理場へと持って行く 「後片付けレッツゴー」 「……」 頭にも数十枚皿を載せたれいりを先頭に、ガラガラとソルムといざないのワゴンが続く。 『何か違う、何か違う』と疑問を抱えつつもいざないは食器を運んでいた …
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