マルー・クインクエ【動き出すクインクエ】・・・7

「………」
カチャ

「先手取られたな、おかち」
「…………」
発明世界との話が終わりパイプに持ち替えると統者は笑ってるが、夫人は考え込んでいる
「これでマルーはそいつの件に関して自由に行動出来る」

「メレ・ゲレフ、全世界に指名手配だ」

「は」
机の上に載っていたゲレフの写真を近衛に渡し指示
「では先程の件は無効と言う事で」
バタン
「え!?」
統者は驚くがその時既に夫人はいなかった


カッ カッ カッ カッ
「おかちちゃん」
外通路の椅子に座っていた派長はリズムのある夫人の靴音に気付き立ち上がる
「みちびきさん、これは本当に程だけの問題だと思います?」
「だってTがさっき」
「ええ、“Tから”見れば関係無いのでしょう」
疑問を抱えた夫人が立ち止まり、派長と立ち話が始まった
「タイミング良く発明からの連絡……条件を一方的に指示され発明側が有利になりました。もはや厄介事は全てマルーに任すと言ってきてる具合です」
「?」
「『メレ・ゲレフを捕らえても発明は一切関与せず。全てゲレフの責任、混溶世界側の捕獲時の処罰は任せる』と、押し付けられて責任逃れしてる感じですね」
夫人の内容に『えっ』となる
「いさいとTが擁護した男……メレ・ゲレフとも関わりが深かった筈…………」
ついこの前まで調査していた男の顔を思い浮かべ、より顔が厳しい表情になっている
「―――…考えても仕方ありません。まずは発明界に入り、メレ・ゲレフの周辺調査に入りましょう」
カッ カッ カッ カッ
「忙しいよおかちちゃん…」
出来る事から取り掛かろうと、夫人は再び早足でマルーへと帰って行く。
一つ一つの動作がせかせかしてたので派長が慌てていた

この記事へのコメント