マルー・クインクエ【研究所・初日】・・・3

「―――な」
「………」
復活後いさいは閉じられ浮いている“風”にある事をやってみせ笑っていた。
ジンホウはその様子を食い入る様に見つめ、その後ろにいたいざないも驚きを隠せない
「…これは凄い発見です。もしかしたら……いけるかもしれない」
ジンホウの目が輝き頭の中で次の実験の思考が組立てられていく
「イン、早速取り掛かり……あ」
早く着手したい衝動に駆られ動き出すが、一旦立ち止まるとれいりを見る
「その前にれいり君、来てくれないかな」
「…はい」

          *

「…屋上ですか?」
空の見える広場へと来たれいり達。
当然ながられいりの後ろをいざないも付いて来ている
「いざない君、れいり君の祖の側近が戦人だと言ってたね?」
「…それが?」
「れいり君、その人の名を言って呼んでくれないかな?」
「え!?」

「~~~呼んだら来るんですか!!?」
「僕の考えが正しければ」

「来るよ」

目を丸くし驚く。
ジンホウは確信めいた言葉を発し笑みを浮かべている
「……でも………」 ちら
「いざない君はここで大きな力を使う事は出来ない」 くすくす
前の出来事が脳裏を過ぎりいざないを見、見られたいざないは睨み返している
「ね♪」
「…本当いい性格してんなあんた」
同意を求め爽やかジンホウ。いざないは睨む相手をジンホウに変え、より険しくなった
「ま、試しにやってみて」
「…はい」
れいりは深く呼吸した後姿勢を整え仁王立ちに

「ソ…ソルムさん、来て下さい」


・・・・・・・・・・・・


静かな時が流れた


「……えと…来ない…ですけど」
人差し指を擦り合わせ恥ずかしそう
「呼んだか?」
「キャ――――!!!」
真後ろにいた事を知り目が飛び出るほど驚いた
「初めまして。僕はインクイジトレムの血筋でジンホウと言います」
(きた……ほんとにきた…!?) どきどきどき
ソルムの真正面に立つとジンホウは自己紹介を始める。
れいりは口を大きく開け目の前にいるソルムをおっかなびっくり凝視
「“先への希望”はご存知かと思われます。その研究に彼女が協力してくれる事になったのですが、何分彼女は明の混ざり。危険が伴いかねませんので彼女の側にいて頂ければ心強いのですが、如何でしょう?」
「…………」
流れるように話しソルムに問いかける。
ソルムは無表情でジンホウの言葉を聞いていた
「…プリセプス次第だ」
「プ…プリセプス?」 プリセプでなく?
聞き覚えの無い言葉に『?』のれいり
「執事がお嬢様って言ってる様なもんだ」
「!!」
腕組みしそっぽ向きながらボソといざないは呟く

(ソルムさんが……私の………)

(執事!!?)

脳内妄想がソルムを美しき執事スタイルに変えている
「れいり君、どうかな?」
「ももももももちろん異存はないでしゅっ お願いいたしましゅいいぃ」
気が付くと目の前にジンホウの美顔があり、妄想から引き離されるも小悲鳴を上げれいりは硬直
「……御意」
「………」
いざないは呆れてる

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