マルー・クインクエ【研究所・初日】・・・7

「いいかしら?」
コンコンとれいりの扉を叩き部屋の中へ。
向かいの部屋で待機してたいざないも気付く
「ジンに頼まれて私が皆の紹介をする事になったの」
片側に髪を結っている女性が白衣のポケットに手を突っ込んだままれいりに話している
「れいりって呼ばせて貰うわね。もう動ける?」
「はい、よろしくお願いします」
れいり、ソルム、いざないが女性を先頭にし後ろを歩き出す
「順番に巡った方いいわね」

カチャ

すぐ側の扉を開けるとインの姿
「彼は“インクイジトレム”長い名前なんで皆“イン”って呼んでる。ここの責任者」
インはちらと扉を見るがすぐ今までしてた事に戻る
「さっきまでいた“テネヴロージ氏”…マルーでは“T”と呼ばれてるのかしら。テネヴ氏は女帝の弟で暗世界ではまあプリセプね。そのテネヴ氏の側近もしてるけど、ここの研究所を任されているわ」
「え…!?」
びっくりし斜め後ろを見る
「………」
(あのイケメンがいざないの叔父さん!!?)
「…んだよ」
疑惑一杯なれいりの顔にいざないはムッとしている
「じゃ、次こっちね」

カチャ

れいりが最初にやって来た休憩室へと入っていく。
そこには書き物をしてるいさいと共に行きたいと言っていた女性と一生懸命カタログを見ているコンシルムと言われた男性との二人がいた
「左から、彼女は“ヘレデム”インの子で二分の一混ざり」
「よろぉ~♪」
気さくに笑い手を振るヘレデム。れいりはペコとお辞儀した
「右にいるのが“コンシルム”ヘレデムの子で四分の一混ざり…コンシルムあなた何してるの!」
「わっ……どーも」
「……」
研究外の事をしてたコンシルムを叱り、気付いたコンシルムはカタログを閉じると焦っている
「そして私が“ベルム”ヘレデムの子で四分の一混ざり。コンシルムは私の兄」
案内してくれた女性の自己紹介が始まる
「後、最初にジンと話してた彼は今買い出し行ってていないけど“ジエヌ”と言って私の夫、彼だけは程よ」

「ジンの事は―――まあ言っときましょうか、私とジエヌの子で八分の一混ざりね。これで全員かしら」
「…………」
れいりは紹介を受ける度不思議顔になっていく
「どうしたの?」
「…皆さんお若いですけど……繋がりが孫とかひ孫とか…ですよね」
「あら、知らないのね」
「?」
れいりの疑問は見る人見る人最初に見たジエヌ以外三十代かそれ以下に見えて仕方なかった
「明暗の寿命は千年よ」
「せ…!!?」
桁の違いにぎょっとなる
「程の寿命は大体百年、十分の一まで下がるわ。成長の過程は明暗・程は一緒、二十二歳頃まで成長しそれ以降の明暗は二百年頃から緩やかに老いていく」
ベルムが詳しく説明していくが、自分が考えてた事と全く違う事実に頭が追い付かない
「混ざりの場合は入ってる血によって比例して行くの。けど十六分の一以下は程と同じく百年になる」
ヘレデムに目を置くベルム
「ヘレデムは百年生きてるけど身体が二十歳くらいの細胞を保ってるから若く見えるわ」
言われてご機嫌になったヘレデムは頬に手を当て『ふふん♥』と嬉しそう
「個人差はあるけどあなたは四分の三だから七百五十年生きるわね」
「え……!」
「だから、相手を選ぶ時は慎重になさい。哀しい思いをしたくなければ―――ね」
指を立てれいりに注意を促す
「あなたの場合、明の二層で探すのが理想的かしら。二層は二分の一以上の混ざりの住まいで、三層はそれ以下の住まいなのよ」
れいりは自分にも当てはまる事を知り動揺と困惑が入り混じっていた
「―――ま、強靱な精神力を持ってるなら相手が程でも構わないわね」

「それは君の事かい?」

「あらジエヌ、お帰り」
「り」←へ・コ
大きな荷物を抱えジエヌが帰って来た
「そうよ。私は鋼の精神力よ」
「まいったな」
笑ってサバサバしてるベルムにジエヌは苦笑
マルーらくがき31.jpg

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