マルー・クインクエ【戦人】・・・2

ヴォン!

法陣でれいりとソルムはジンホウ宅の広間へと到着
「あっ れいり♥」
聞き覚えのある声にれいりは顔を向けた
「久しぶりー。ジンから話聞いてたよー♥ がんばったね♥ えらいえらい♥♥」
「キャ―――」
現れたディックはれいりを熱く抱擁した。
驚いたれいりは両手を挙げ叫んでしまう
「君、暗人?」
「……」
もう一人いた事に気付いたディックはれいりから密着してた体を離しニコリと笑う。
離されたれいりは過呼吸ぎみ
「はじめまして、私はディック。あなたは?」
「………ソルム」
明るい声に対し低い声
「男の人の暗人はじめて♥」
気にせずディックは笑顔でソルムに近寄って行く
「君がれいりの側近なんだね♥」

すっ すっ

ソルムは一定の距離を保ち離れるが、お構いなしに近づくディック
「……あの…ソルム?」
様子がおかしい事にれいりは気付く
「プリセプス、この者は私にとって不穏だ」
「えっ」 ふおん!?
広間をぐるぐる回り二人は鬼ごっこ。
もはやディックにはソルムしか見えてない
「……そう言えば明暗の同性同士ってどうなるんだろ…」
ソルムをロックオンしいつまでも続く鬼ごっこを見ながら疑問が沸き起こる
「互いに死に合う。程も生まれない」 もちろんだが
「ええ!?」
仰天したれいりはディックを呼び止める
「ディックさん、ストップ!!」
ディックはれいりの声は聞こえてない。
満面の笑みでソルムだけに寄って行く
「ディックさ――――ん!!!」
ガシ!
「…………あれ?」
れいりに右腕を掴まれ距離が開くと目をパチクリ
「…そっ…そうだディックさん、一緒にお菓子でも作りません?」
「お菓子?」
「はいっ お菓子作りたいな―――って」
自分に意識を向けさせようとれいりは大わらわ
「作る!♥」
「じゃ、お台所行きましょー」
「うん♥」


「…プリセプス、私は手伝えない。すまない」
「気にしなくていいです! 二人の間に私入ってればソルムもディックさんも安心だし!」
二人は広めでお洒落な台所へ。
ソルムは入口付近に立ち詫びている
「髪結ってあげる♥」
「えっ…あ…ありがとうございます」
れいりのたわわな髪をディックは後ろに綺麗に纏め上げた
「れいりの髪雲みたいで私好きだなー♥」 ふわふわ
「…ありがとう…ございます」
集まった髪を頬ですりすりしディックは幸せそう。
照れが入ったれいりは戸惑っている
「………」
「これくらい?」
「あっ そうですね」
「れいりと一緒だと上手に出来るや♥ いつもはもっとぐっちゃぐちゃなんだ♥」
二人のやり取りをソルムは涼しげな顔をしジッと眺めていた
「プリセプスはさほど思わなかったが、改めてそこの明を見るとそうだったな」

「素直で疑う事を知らない、真っ直ぐに自分の感情を言う、邪念のかけらもない」
「……」
(―――と言う事は私は邪念がありあり…)
昔見た明人と照らし合わせて語るソルムにれいりは自分と明人とを比較していた
「際立ってると言う事だ。プリセプスは程の世界で育ったのだろう、近いものはあるが少し違う」

「………プリセプスに邪念は無い」

「あ…はい…」
戸惑うれいりに気付いたソルムは言い直す
「危うい存在だ…我がプリセプが危惧したのも仕方無い」
〈これソルム♥〉
二人の話を聞いていないディックは楽しそうにお菓子を分けていた
「…同時に羨ましくもあるが」
「?」
「そこまで相手を賛美する事を暗はしない、混ざりは知らぬが。軽忽な言葉を平然と言える明に感服する」
(…羨ましがって…ないような…?)
腕組みし呆れとも言える冷たーい目付きをソルムはしていた
(そう言えばソルム『情はくだらない』って言ってたな……何か寂しい…)
出来上がった型をオーブンに入れようと準備
「…私は主にのみ情が入る」
「え゛!!?」
ガシャッ
驚いたれいりは手元が狂い具を落とした
「何かの法を私に!?」 やっちゃった…
「……いや…プリセプスは顔に出やすく」
思った事を的確に言うソルムにびっくりしながら急いで落ちた材料をディックと一緒に片付ける
「分かりやすい」
口元が上がり優しく微笑む

ガク きゅうぅ~

「れいり?」
強烈な一撃を受けたれいりは顔を真っ赤にした後目を丸くし腰が抜け崩れていく。
後ろにいたディックは倒れ行くれいりを支えた
「…この距離でその動きをされると私は何処にいるべきた?」
ソルムは自身の位置に疑問
「具合悪い? 休む?」
ハッ
「~~~~っ!! いいいいえ、再開します!!!」 ひえっ
我に返ったれいりはディックがしっかり抱きかかえてる事にびっくりし再び赤面
「そう? 今日一緒寝る?」
「ね…!? だっ…大丈夫ですっ!!」
「……」
ディックなりの気遣いにれいりはアタフタ

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