マルー・クインクエ【戦人】・・・5

「竜巻を起こす武器か」
〈ぬっ!〉
「確かアザル地方にその様な武器を所有してた輩がおったな」
興味深げに一丁の大剣を凝視
「程のお前には手に余るだろう? 儂が有効に使ってやろう」
「たわけ! 誰がお前みたいな凶者に大切な宝を渡すか!!!」
「程は」
急に一丁の視界が暗くなる
「どんな味だ?」
攻撃を仕掛けた戦人

ガガガッ

一撃を受ける前に戦人の後ろに忍び寄ったまいちの見えない短剣が襲う。
戦人は後ろに目があるのではくらいの素早さで攻撃を避け片腕をまいちの脇腹に叩き込んだ
「まいち!!」

ブン! ゴオオォ

鈍い音と共にまいちが崩れ落ち、一丁は再び嵐を振り下ろすとまいちを抱え竜巻と一緒に飛ばされていく
「ウオルシルクリ!!」
一丁達と戦人が離れた隙を狙いただおが法を放つ

ゴオオォ ザザザ…ドサッドサッ

「ししょー!?」
いざない達がいる近くの木に当たり二人が落下
「まいちがアバラを」
「あの一発で!!?」
いざないが駆け寄るとまいちが気を失っている事に驚き、支えていた一丁も気が気でない
「そんなに持ちませんよ団長!!」
結界でこちらに来る事を防いでいるただおは大声を出す
「ここまで差があるとは歯痒い!」
「応援は」
「遠方にて時間が掛かる! あいつらが来る頃にはオレらが全滅してる方が早いわ!」
「…っ!」

ポゥ

常に余裕の表情を見せる一丁にも焦りが見え、いざないも困惑
「りょうずさんのケガは私が治します!!」
目の前が明るく七色に輝いた事に気付くと一丁は目を丸くした
「れいりちゃん!?」
〈えっ〉
「今までどこにおったのだ!!?」
近くにいた為急いで駆け付けたれいり
「あのっ…えと…事情があって色々…」
「そうかそうか、まさかこんな所で会えるとは思わなんだ。天使が舞い降りたとはまさにこの事だ♥ うんうん」
「…一丁さん治療されてて下さい」
この場所にいるのは確かに変だと思ったれいりは戸惑いしどろもどろ。いざないも目が泳いでいる。
深く追求する事は無く一丁は目がラブ化し目の前のれいりを見続けた
〈良きかな良きかな〉
治療の様子をソルムはずっと観察している


「まいち、れいりちゃんが回復してくれたぞ」
目を覚ましたまいちは目の前のれいりを見た

「ありがとう」

間近で見るまいちはまだ蒼白で儚さ気を帯びてはいたが、美しく微笑むその姿はれいりを一瞬で爆沈させた

(プリンスが、私に微笑んだああああああああ!!!) ひいいいいぃぃ

恐れ多くなったれいりはまいちの顔を見てる事が出来ず側の木へ頭を付け両手で抱えると、不思議なステップを取り狼狽えている
「団長、行きましょう」
「あ…ああ」

ガサッ

アホ臭さが倍増したいざないは棒立ち

ガサガサガサガサッ
「こっちでいいのか!!」

「え」←い・れ
合流した人物に一同凍り付く。
目と目が合った一丁とソノは石像と化す
「お…おいおい…ここで…?」
(い…今は怒られないけど、この状況は…) ガクガク

「…………」←一・ソ

いざないとれいりは冷や汗たらたら青ざめた
「戦力どころか戦力激減だろ!!! ししょーの体力も全開だ!! まじかよっ」
「~~~~何でお前がこんな草場にいるんじゃ~~……」
「~~~一つ言おう、主はここに来るべきで無かった…!!」
一丁とソノは抵抗するもジリジリと数ミリ単位で近づいていく
「行ってます」 ひらっ
「~~~」
まいちが気を?利かせ先にただおの元へ
「私が行こう」
「T!! まって」
不利と考えたTが防衣を脱ぎかけいざないが止める
(これは……しゃれにならないレベルでは…)

「あれ~?」

れいりも緊迫した状況での一丁達のやり取りは頂けないのではと感じ取っている
「面白いの体に入れてるね」
「ディックさん」
ふんわり物腰で一丁達の前にディックが現れた
「め…明人!!? Mの他に!!!?」
一丁は驚き顔だけをディックへ。ソノも同様驚くが口からは涎がたら~り

はっ
「ディックさん! 二人の異物停止させる事って出来ます!?」
「うーん…私作った物でないし、無理かなぁ」
「………そうですか…」
れいりは物作り一流のディックならもしやと尋ねたが、本人は人差し指を頬に添え駄目な事を伝える
(やっぱり仕方無いか)
「少しなら発動阻止は出来るよ」
「ええっ! やって下さいお願いしますっ」
〈え〉←一・ソ
諦め見る事になるのかと落胆していたが、何気ない一言にびっくりしディックに懇願した
「でもとっても良い物みたいだし、あんまりしたくないなぁ」
「いやいやっ 今ちょっと緊急なんでお願いしますっ」
両手を合わせほんわかモード
「そう? 十分くらいしか持たないよ。はい」
ピッ ピッ
「!!」
両手をガッチリ組んでいた一丁とソノの腹部に軽くディックが手を当てた
「恩に着る!!!」 だっ!
「……」
吸引力が無くなるとすぐに一丁は掛けだしただおの元へ

ガバッ

「!!」
ソノも続いて現場に行くかと思いきや赤い顔をし眼光鋭くディックにしがみついた
「どうしたの? どこか痛い?」

ぶつぶつぶつぶつぶつ…
〈はなさんはなさんいい男はなさんいい男…〉
「おソノさん何してるの!!!」
お経の様に唱え、甲虫並みの力でディックから離れようとしない。
木の幹から顔を覗かせてるれいりはギョッとし、いざないも唖然

「…ソノ」

「~~~~!! はいっ」
Tの睨みを含んだ瞳がソノを貫き驚いたソノは名残惜しげにその場を離れ中心へと飛び立った

ギロッ びくっ

途中、れいりを血走った目で見る。れいりは血の気が引いた。
ソノの動きを追っていたソルムは右手を動かしている

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