マルー・クインクエ【戦人】・・・6

「ほのをさん!?…団長!!?」
「十分は大丈夫だ! 行くぞ」
「…?…はい!」
ただおは一丁に続いてやってきたソノを見た際目を疑い二人を代わる代わる見ていた

うおおお

準備が整いただおの法が解除され、一丁達とソノは笑って待っていた戦人に一斉に飛び掛かる


(ほのをさんが加わっても時間稼ぎしか…)
いざないは戦況を分析するも差の大きさに眉を顰めた
(俺のフルパワーでもどこまで行ける……)
ふっと頭の隅で思い付いた事が過ぎり斜め後ろを見ては考える。
いざないの視線先には『おこられる…おこられて連れてかれる…ひいい…』と蹲り両手で腕をしっかり掴みガチガチ震えていたれいりの姿があった
「T! 策が」


「ソノ! ゴリ押しは効かん…!」
拳骨を戦人にたたき落とそうとするソノに一丁が止めようとした
ボキ
拳骨同士がぶつかり合い戦人の拳が砕け散る音が響く
「効いただとっ!?」
「たさい!!」
信じられない光景に一丁達どよめき
「お見舞いしてやれ!!!」
「ああ」
ブンッ
待機していたたさいが毒の粉を戦人に振りまくと、戦人は幻覚症状を起こし動きが鈍る
ボッコ ボコ! バキィ
そこへソノの一撃が何発も打たれた
ドカカカカカッ
「いつの間にそこまでのパワーが…!?」
ソノの連打が決まり一丁達は傍観者となっている


「おソノさんの攻撃が届いてる!?」
「もう一人のプリセプスに体に纏う結界を張った」
ソノの凄まじい攻撃に岩場から見てたれいりは驚いた
「ソルム!?」
「武器か法で叩かれぬ限りプリセプスが傷つく事は無い」
〈おソノさんも気にかけてくれて…〉
ソルムによって強化されていた事を知り、れいりはキョトンとしている

(それでも…ごく一部……)
後ろにいたいざないも理由を知るが状況が改善されるとは思えず難しい顔をしたままだ

「レオ!」

「お前の耳・首・手首の飾り取ってあいつにアンジェル浴びせろ!!」
「!!」
意味不の事を言われ目がパチクリ
「な…何言ってんのっ これは私の能力増加で取ったりしたら…」
「お前は3/4も明の血あんだぞ、程と同じな訳ねーだろ!!」

「その飾りはお前が明の混ざりだって気付かれねー様に能力抑えるやつだ。Tが着てる防護服と同じなんだよ」

「全部外せばだんちでお前の能力が上がる、その状態であの戦人にアンジェルぶっ放せばあいつは致命的にダメージ負うのは間違いねー」
一気にいざないの説明がれいりに叩き込まれ、れいりは話に追いつけず狼狽えている
「このままじゃ皆死ぬ」 今は遊ばれてるだけだ
「!!」
「お前の力が必要だ。レオ」
「……」
いざないの厳しい顔がれいりを捉え緊迫な事態が痛切に伝わってくる
「………あ…」
(皆を殺すかもしれない程強い相手の所へ私は…行ける…の……!?)
困惑と同時に足が震えてくる。
中心では無傷である戦人に対し全力で向かう一丁達は所々痛々しい

ぐい

「お前はマルーだ、出来る!」
れいりの頭を引き寄せ軽くおでこをぶつけてくる。
真っ直ぐにれいりを見るいざないの目は力強く、れいりの不安を一瞬で取り除いた

(いざないの目は)


(近くで見ると)


(とても深くて吸い込まれそうな綺麗な紅―――)

いざないの瞳をまともに見たれいりは、その美しさに今いる状況さえも忘れそうになる

(そうだ)


(私はマルーだ!!)


「分かった! やる!!」
「……――おう」
震えていた手に力が入り迷いが無くなる

(びびって、られるか―――――!!)

背筋を伸ばし飾りを外し始めた
マルーらくがき35.jpg

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