マルー・クインクエ【戦人】・・・7

「―――あ、アンジェル言うと羽根戻って来る…」
「は!? 何とかなんねえのか?」
首の飾りを外した辺りでふと思い出し困り出す
「じゃ、私持ってる」
「ひぃ!!」
後ろから手が現れ、れいりの耳元に触れるとぞわっとなった
「これは私の父が作ったのだし♥」
「あ…ありがとうございます」
ディックがほんわかと自分のネックレスに羽根を取り付けた。
そんなやり取りをしてる際、中心では異変が起きた事にいざないの顔色が変わる。
戦人の腹部には長い曲刀が深々と貫通し、一丁達は脅えの表情に変わると後退り

「るうりん!」
「…すみません…限界です」
るうりんとパグの力が尽き、前のめりで呼吸が荒い
「みんな…見てる?」
いつも胸に飾ってあったMの宝石がキラリと光る
ぶおっ
「アハ…♥」
「!?」
Mを中心に風圧が起き、一丁達は二十メートル近く押し出された

アハハハハハハハ

歓喜と共に戦人はザクザク切り刻まれ瞬く間に辺りを赤く染めていく
「M! やめろ!!」
「Mさん!!」
「くそっ 近づけん!!」

ザクザクザクザク

「ミング!!」
トッ! ドバッ

止めに入ったTは見えない何かに切り刻まれた
「T!!」
傷を負ったTは進めなくなり膝を地に落とす
「T、死にたいなら来なさい♥」
笑いながらTを見るMの目は正常で無い
「…これは、お前さんだけの力じゃないなぁ」
全身を血で染めた戦人は斬られつつも余裕の表情だ
「あなたが殺した子達はね、みーんなこの中にいるの♥」
Mは笑い胸元の宝石に両手を翳す
「皆私に力を貸してくれるの♥ あなたの血が欲しいんですって♪」
返り血を浴びた宝石は鈍い色を浮かべ輝きを放ちMに力を与え続ける
「だから一滴残らず私が浴びてあげる♥」

ザクザクザクザク
「アハハハハハハ」

ザクザクザクザクザクザクザクザクザク
「ハハハハハハハハハ」

「いざない、このまま陣を!!」
「んな事したらMまであっち行くぞ!」
インの回復を受け大分落ち着くTだが、傷が深くまだ動けない
「私が戻ってすぐ連れて来る!!!」

「早くしろ!!」
戸惑ういざないを急き立てる

ザクザクザクザク
〈アハハハハ〉

「ミング! やめろ!!」
中心では延々とMの攻撃が続く。
戦人は会話する力も無くなり倒れ始めた

「殺すな…っ!! ミング!!」
Tの悲痛な叫びが響く
「くそっ」 チャッ
いざないが眼鏡に手を掛け法陣を張ろうとしかけた

スゥ…ザザザザ

突如Mの異物の効力が失われ周囲の圧迫してた空気が崩れ出すと倒れかけてた戦人も地面に突っ伏した
「ミング・カピトぉ」
後ろから声が聞こえいざないは振り向く。
両手を地面に付けたディックが地を伝い、Mのいる所まで線上の法を送り動きを止めている
「そのブローチ誰かを傷つける為に私の父が作ったんじゃない、もうやめて…」
状況を大体理解したディックはべそをかきMに哀願
「……ディックぅ~…」
動きを封じられたMは戦人の血を受け傷つき蒸気を発していた
「おしおきされるの嫌よねぇ」
「………い…嫌」
Mの言葉に怯えるディック
「これ解いたらおしおき止めてあげる♥」
「えっ……え…!?」
「やめろ解くな!! 解いてもMはきっとやる!!」
相当おしおきが怖いディックは躊躇するもいざないの声で踏みとどまった
「いざないったらかわいい…♥」

ぎくっ

「ぴぃ~~~…」
Mの静かな怖さに青ざめるいざない。
ディックは半泣き
(Mが奴を大分削った…今なら)
好機と判断し戦人の所へ行きかけた

むくり

「!!」
重体と思われた戦人は健全な人並みに楽々と起き上がる
「面白い余興だった。またしても仲間から阻まれるか、もう少しだったのにのぉ」
楽しくて仕方無い戦人は笑いが止まらない
「……っ」
(何つー回復の早さだ)
いざないは目を疑った。
しかしここで留まったらどんどん回復する事を悟り戦人の所へ走り出す
「レオ! 奴の動きを押さえる! 合図したらやれ!!」 だっ
「!」

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