テーマ:マルー・クインクエ

マルー・クインクエ【洗礼】・・・2

両手に一メートル丈のクマのぬいぐるみを抱え、れいりは小走りで部屋へと向かっていた(戻って来た…)出て行ったいざない達が部屋の中へ入る所と遭遇「え…!」少しではあったがいざないの外套部分が真っ赤になっている事に気付き立ち竦む 「…! ディックさん!!」いざない達が部屋へ入ってしばらくするとディックが嗚咽混じりに歩いて来たので駆け寄っ…
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マルー・クインクエ【洗礼】・・・1

(すっごい豪華な部屋……お風呂もある…)れいりは夫人によって案内された部屋をあちこち見回っては驚いていた(ここってお客様用なんだ…きっとお金持ち向けの…)一通りぐるっと見てリビングに戻り全体を眺める(…広すぎる……) (あんまり広いと落ち着かない……クマ…持ってこよっかな…) ガチャ ガチャ〈いざない、来たぞ~~~ックも~~ほ……
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マルー・クインクエ【騒然】・・・4

「ではT、解散でよろしいですか」「ああ」「こうですさん、部屋に案内します」「はい」書類を纏め夫人が出て行くと、後を追いれいりも部屋を出た「オレらも行こう」 後ろ髪引かれるのぉ「はい」先に悔しがるソノが出て行くのを見計らい一丁達も寮へ戻ろうと通路へ「るうりん、またね」ソノの後ろを歩いていたるうりんに手を振る笑顔のディック。るうりんは目を大…
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マルー・クインクエ【騒然】・・・3

「ソルムの居場所は必然的にれいりの家になるか」「そうなる」 〈あ、そっか〉←話に混ざってないれいり 「まてT、れいりちゃんは一人の時が多いのだぞっ それはいいのか!!」話がスムーズに進んでいたが一丁の待ったが入る 〈ん?〉 「…問題無いだろう、側近で暗だ」「そこじゃなくて!!」「…プリセプスの生活に立ち入る事は無い」「そうでない…
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マルー・クインクエ【騒然】・・・2

「いいさんから話は伺いましたが……ディックさん、隣へお越し下さい」「うん」重い表情で夫人が前に戻って来た「ほのをさん」「っ! は…はい」言われてようやくディックから離れる「程では為す術は無いのですか…」「混ざりでもきつい、完敗だ」いざないが手を広げお手上げ状態「…この件はTに任せるしかないのですね」「……その方がいい。マルーは全面的にサ…
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マルー・クインクエ【騒然】・・・1

マルー多目的室には、先刻戦人と戦った人員が集められていた(こんな場所あるんだ…)れいりも勿論招集され、ソノとるうりんとの間に立っていた。もう一つの部屋を開放し、離れた場所に一丁、まいち、ただおが座っている 〈聞こえます?〉〈大事ない〉 ソノがいる為十数メートル距離を取り座っていた一丁にただおが確認。いざないは前部屋の扉に寄りかかって…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・12

「…何かMさんに凄い事されてた様な」 ディックさん連れてかれた…「あの明の自我崩壊はそのままだったか」「!!」「根気よくテネヴロージ殿が接してる様だが」れいり達の後ろから近づく影に気付きソルムは距離を取るが、何も知らないれいりはソルムの話に困惑している「強いプリセプだな」「……」 「お前は、いつまでこれを外しとんじゃ――――!」 「…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・11

「…あーあ。おわっちゃった」標的が消え、綺麗になった荒野をMは残念そうに見ている「ディックぅ~~、もう解いてくれない?」「え…」まだディックの作る壁に遮られMは外に出られない。ディックもいつ解いて良いか分からずずっとそのままでいた「あ…あの、ミング・カピト………」「一緒に帰りましょ。大丈夫よ、私の事を思ってしたんでしょ? 怒らないから♥…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・10

重い音が消え静かな時が経過した 「…五発当たったか」砂埃が地面に落ち着き、いざないの前にはもう一人の人影があった「お前の武器が大きかったのが幸いした。カエデス」いざないの盾となり槍をその身に受けながらも毅然とした姿で立つTがいた 「難は逃れたか」「…!!」いざない達が被弾してなかった事にれいりは力が抜ける 「…T、どうみても瀕…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・9

ザン! 法陣の壁を境に腕が真っ二つに切断され歪な空間に閉じ込められる「………何だと…」急な出来事にいざないも驚きが隠せない シャクシャクシャク… 「!!」閉じ込められた腕はにゅっと伸びてきたソルムの鎖によって一口ずつ食べられていく〈た…たべ…〉目の前で見学する事になったれいりは、小さな瞳が現れた一つ一つの鎖の咀嚼っぷりを驚愕しなが…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・8

「ししょー、奴を!!」「ああ!!」その間、戦人の所持する槍の先が光る ボッ 「ししょー!!」急に一丁が倒れ驚く。戦人は槍を構えてニヤリと笑う ボッ ボッ ボッ ボッ 周りにいたマルーも次々と倒れていった(何だ…空砲みてーな…) ガ…クいつの間にか衝撃を受けたいざないも膝を落とす「人を屠る刹那で、儂が愉快なのは」槍が分散されそれぞ…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・7

「―――あ、アンジェル言うと羽根戻って来る…」「は!? 何とかなんねえのか?」首の飾りを外した辺りでふと思い出し困り出す「じゃ、私持ってる」「ひぃ!!」後ろから手が現れ、れいりの耳元に触れるとぞわっとなった「これは私の父が作ったのだし♥」「あ…ありがとうございます」ディックがほんわかと自分のネックレスに羽根を取り付けた。そんなやり取りを…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・6

「ほのをさん!?…団長!!?」「十分は大丈夫だ! 行くぞ」「…?…はい!」ただおは一丁に続いてやってきたソノを見た際目を疑い二人を代わる代わる見ていた うおおお 準備が整いただおの法が解除され、一丁達とソノは笑って待っていた戦人に一斉に飛び掛かる (ほのをさんが加わっても時間稼ぎしか…)いざないは戦況を分析するも差の大きさに眉…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・5

「竜巻を起こす武器か」 〈ぬっ!〉 「確かアザル地方にその様な武器を所有してた輩がおったな」 興味深げに一丁の大剣を凝視 「程のお前には手に余るだろう? 儂が有効に使ってやろう」 「たわけ! 誰がお前みたいな凶者に大切な宝を渡すか!!!」 「程は」 急に一丁の視界が暗くなる 「どんな味だ?」 攻撃を仕掛けた戦人 …
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マルー・クインクエ【戦人】・・・4

「…久しいな、もう三百年近くか」 佇む人影に語り出す戦人。 口調は穏やか、露わになった顔からは年期を感じさせる皺がある。横目で見るその瞳は鋭く衰えを全く感じない 「お前さんはまだ美しいよのぉ」 「老いぼれの儂が何故程に来たか教えてやろう。お前さん達の血が忘れられぬのだよ」 人影は静かに聞いている 「死の間…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・3

―――混溶界外れの荒野 土が剥き出しになった広い場所の周りには、大きな岩がゴロゴロし樹木がその後ろを囲んでいる。 各々岩の間に入り込むと現れるであろう広場に息を潜め窺っていた 「…緊張しますね……ここに戦人が……」 「オレらはあくまでもいざないのサポートに徹する」 全体派幹部三名がいる岩場では一丁、ただお、まいちが静かに待…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・2

ヴォン! 法陣でれいりとソルムはジンホウ宅の広間へと到着 「あっ れいり♥」 聞き覚えのある声にれいりは顔を向けた 「久しぶりー。ジンから話聞いてたよー♥ がんばったね♥ えらいえらい♥♥」 「キャ―――」 現れたディックはれいりを熱く抱擁した。 驚いたれいりは両手を挙げ叫んでしまう 「君、暗人?」 「……」 も…
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マルー・クインクエ【戦人】・・・1

「…どう?」 「……」 研究所の処置室。 腕を伸ばしたれいりの皮膚にジンホウが薬液を一センチ程度の円形に塗布していた チリ… 塗布場所から一筋の湯気が上がる 「……………」 涙目になり口を噤んでは我慢するれいり。 ジンホウは急いでその場所を拭き取り思い詰めた表情に変わる 「―――まだか…」 「っ……でもっ こ…
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マルー・クインクエ【余談・一週間後くらい】

「いざない君」 おいでおいで 明日の下ごしらえが終わり後片付けをしていた調理場へ、半開きの扉から半分体を見せているジンホウがいざないを手招きしていた 「何だよ」 「こっちこっち」 先導するジンホウに誘われるまま付いて行く。 れいりも何となく付いて来た 「風呂場の隣?」 招かれたそこは省スペースながらも新しいタイプのトレーニ…
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マルー・クインクエ【研究所・数週間目】・・・4

「そりゃこえーな…」 「ですね」 ジンホウの説明に血の気が引く 「―――で、今の結果れいり君は安定でした」 「!?」 微動しないモニターのグラフをいさいは見直す 「見立て違いか?」 「いえ、本来なら基準内で良いと思います」 「じゃ、何でだ?」 「明の性質として、いつまでも引き摺ってしまう傾向があるんです」 椅子の背も…
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マルー・クインクエ【研究所・数週間目】・・・3

「…うーん。日を改めた方が良いのかな…?」 〈二分だし!!〉 「…ら、らいじょぶれす…!!」 ジンホウはカーテンから顔を出し苦笑。 いさいは驚異的な数字に目が離せない 「つ…次は誰ですか…!!!」 はー はー 目が覚めたれいりは汗だくで上半身を起こす。 短距離走を終えた直後の様に呼吸が激しい 「大丈夫? また次回…
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マルー・クインクエ【研究所・数週間目】・・・2

「いただきます!」←一同 皆休憩室に集まり賑やかに食べ始める 「今日もおいしぃ♥」 「ありがとうございます」 えへ ヘレデムが褒めるとれいりは照れ笑い (……当たり前の様に隣だし…) いざないとほぼ真向いに座ったいさいはれいりの隣でガツガツ食べてるいざないを見て疑惑で満たされていた。 れいりは料理をする手前、入口側に座りす…
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マルー・クインクエ【研究所・数週間目】・・・1

「大穴掘ってた犯人は異物だったし!」 ホレ 手袋をはめたいさいからコロンとバネ状の棘々した丸い物体が台に置かれた 「暗の物で間違いない。目的は分からぬが“風”に放ってくる」 キン Tの法で、異物が氷付けに。 いさいは調査の度ここの研究所に報告に来る。Tもいる所を見ると集合場所としても研究所は使われている様だ 「“風”さんは相変…
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マルー・クインクエ【研究所・数日後】・・・4

「これ女帝なんだぁ お人形さんみたいでかわいぃ」 「そうね。もっと圧倒的かと思ってたけどかわいいわね」 「つぶらな瞳だ」 「髪は足元まであるのか」 ジンホウ以外の四人は大真面目に女帝についての感想を述べている 「……」 扉の隙間から覗いていた二人。 いざないは壁に腕を預け頭を下げては『くくく…』と笑っている。 インは…
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マルー・クインクエ【研究所・数日後】・・・3

「……」 れいりはふと、ソルムを見て気になった 「ソルム……コンティさんって知ってます?」 「………インクイジトレムの部下か…確かコンティネンチャと言ったな」 「多分その人で合ってます」 「おい!」 聞き捨てならない名前が出て来ていざないは焦る 「―――昔、見た事はある」 「…その人はソルムから見てどんなでした?」 〈…
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マルー・クインクエ【研究所・数日後】・・・2

ピタ 「…………」 持ち場へ帰ろうとした員達は立ち止まるといざないに一点集中 「いざない君! 貴重な意見ありがとう!!」 「は?」 「確かに“物”なら毒の影響は薄いわ!」 「イン! 早速テネヴさんに……あ」 何気なく言った言葉に員達は大騒ぎ。 いざないは『?』になっている 「今日セクレさん来る日だね」 忘れてた …
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マルー・クインクエ【研究所・数日後】・・・1

「ごちそうさまでしたー」←一同 最早定番となったれいりの料理。 重なった食器を集めワゴンに載せたれいり達は素早く調理場へと持って行く 「後片付けレッツゴー」 「……」 頭にも数十枚皿を載せたれいりを先頭に、ガラガラとソルムといざないのワゴンが続く。 『何か違う、何か違う』と疑問を抱えつつもいざないは食器を運んでいた …
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マルー・クインクエ【研究所・二日目】・・・3

「れいり君、ゴメンね。うちの研究員料理出来なくて。君に負担掛けさせたみたいだ」 「い、いえ」 重なった食器を見てジンホウは推察しれいりに詫びている 「私料理好きですし、皆さんのお役に立てられるならこれからも作りたいなって」 「いいのかい?」 〈おいしかったよー〉←ヘ 「はい! 皆さんと一緒に食べるのって楽しいですし」 研究…
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マルー・クインクエ【研究所・二日目】・・・2

「あの…ジンホウさんはお仕事に出てるんですか?」 ふとジンホウがいない事が気になった 「まあそうね。この研究はお金かかるから資金集めね」 「ジンはやり繰り上手だよぉ」 「その大切なお金を…」 「…だってぇー……」 やぶへび 説明するベルムだが、ヘレデムの一言で矛先がヘレデムに向けられ彼女の目が宙を泳いでいる 「ねっ いざな…
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マルー・クインクエ【研究所・二日目】・・・1

「……」 休憩室に行ったれいりはポカンとして目の前の並んだ弁当を見ていた 「…あの、料理とかはされないのですか?」 「しないわね」 全員揃った休憩室、皆首を振りしないと主張。 インは食べ終え容器を台へ置いている 「ジンがいる時はたまにジンがしてるけど、滅多に手料理は出ないわね」 ジン以外下手なの 「……」 説明するベルム…
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