マルー・クインクエ【動き出すクインクエ】・・・5

「……」
れいりの玄関先に大きな袋二つと箱詰めされた食料五個がてんこ盛りになり置かれていた
〈失礼しまーす〉
「はーい」
(意外と気使ってくれてる……) 良い人達だ
れいりがマルーから帰って来た頃みち、あやからの荷物が届き、れいりは配達者との対応をしていた

「お姉さん?」

「あ、君にあの双子さんから贈り物だよ」
「ボクに?」
「食料は台所で服は君の部屋に持ってこっか」 よいしょっ
玄関先の音を聞きつけやって来た子供はブラウスにベスト、短めのプリーツスカートと言うれいりの昔の服を着せられている。
れいりは箱一つ持つと小走りで台所へと持って行く
「……双子…」
双子と言う言葉に反応した子供はまた違う事を思い出す。
似た感じの背格好をした子供が何かを言っていたがそれ以上は分からなかった
「――あ、そうだ」
荷物を目の前にぼんやり立っていた子供がれいりの声にはっとなる
「いつまでも君じゃ悪いから仮に呼ぶ名前決めても良いかな?」
「あ、はい」
「ユキちゃんとかどう?」
「……」
子供は固まっている
「…やっぱ短絡的すぎたか………」
「いいえ、ユキで構いません。ありがとうございます」
子供の反応がいまいちだった事にれいりは口元に手を持って行きやってしまった感を出していた。
子供は気を遣ったか首を横に振りその名前で良いと言う
「これ台所ですね」 運びます
「あっ 重いから私運…」
ひょいと右手左手で一つ一つ箱を持ち軽々ユキは歩いて行く
「…力持ち………」 一箱二十キロ近くなかったそれ?
れいりは唖然として見ていた




「………」
ユキは部屋に貰い物の服を持ち部屋一面に広げたが、名前を付けられた以上の硬直振りを見せ正座したまま動かない
「うわっ さすが双子さんが選んだ服!!」
入って来たれいりもびっくり。みちとあやが送った服はロリ系の服だったからだ
「あー、でもユキちゃんに似合いそう」 これとこれ組み合わせて
「……」
〈カチューシャするとお揃だー〉
側にあった服数枚をユキに当て衣装合わせをするれいり。
カチューシャをユキの頭にセットし楽しそうに笑うれいりを困った感じのユキが微笑んでいた

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