マルー・クインクエ【戦人】・・・8

「ししょー、奴を!!」
「ああ!!」
その間、戦人の所持する槍の先が光る

ボッ

「ししょー!!」
急に一丁が倒れ驚く。
戦人は槍を構えてニヤリと笑う

ボッ ボッ ボッ ボッ

周りにいたマルーも次々と倒れていった
(何だ…空砲みてーな…) ガ…ク
いつの間にか衝撃を受けたいざないも膝を落とす
「人を屠る刹那で、儂が愉快なのは」
槍が分散されそれぞれの頭上に現れた
「歪み、苦痛、生きるか死ぬかの狭間の瞬間…あの表情」

「ぞくぞくするわ」

バス!
頭上の槍が消え、いざないが顔を上げる

ギリ…ギリギリ…ギッ

ワイヤー状のコンティが戦人をきつく拘束し、地面に大の字に寝かせ付けていた
「抑えたられいり君でいいのかな?」
「で…でも、コンティさんといざないが…」
「俺はいい! やれ!!」
れいりが戦人近くにやって来てコンティといざないを見ては狼狽えている
「カエデス(戦人の名)アクチオの法使うのです」

ギリ…ギ…

「早くして下さい!!」
拘束してるコンティも一杯一杯らしく、傷ついた所から急速にカエデスは回復していく。
コンティが言うアクチオとは瞬く間に回復を促進する法の様だ。
頷くジンホウに目を配せ、れいりは両手を前方へ向ける

「アンジェルサラス!!」
ブアアアアアアアァ

れいりを中心に眩い光りが旋回しカエデスへと覆い被さった
「な…」
アンジェルを受ける前にコンティはすぐ還り難を逃れる
「ん…だこれは……」
閃光を受けた体は勢いよく音を立て溶けていく


「……凄まじい、これが本来のアンジェルか」
蹲っていた一丁達は自身の回復の早さに目を丸くしている
「副団長!!」
れいりの近くにいたいざないを思い出し、ただおが叫ぶ。
閃光の先にはいざないと守る様に立つジンホウの姿があった。ジンホウの前面にはダイヤ形の目がついた不思議な生物が五体並び二人を法から防いでいる
「…まさかあんたが助け船出すとか………」
「えー? だって僕いざない君の側近だし♪」
「違うっ!!」
どの場所にいてもジンホウは常に飄々としている
「向こうはソルムさんがしてくれたよ」
「…」
Tとインの前には結界を張ったソルムがいた
「まだ生きてるね、さすが戦人。じゃ、最後の締めどうぞ、プリセプ♪」
「プリセプ言うな!!」
カエデスは黒く爛れ仰向けに倒れていた。
いざないは立ち上がるとすぐに眼鏡を外す

パアッ

右手を風を切る様に横に振るとカエデスを中心に法陣が出来上がる
(大きな法陣…)
目の前に現れた不思議な図形にれいりは驚き見入っていた
(いざないが法使えるって知らなかった)
真面目な顔で陣の中心を見つめるいざないを見ては関心する

ズズズズ

「!」
地面から人の背丈程ある大きな鎌と人物が現れ背後からカエデスを引き摺り込む

カッ ブンッ!

「えっ」
目を見開くカエデス。
左腕が伸び法陣を突き破るとれいりの目前まで迫った

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