テーマ:咲耶

咲耶(その後②)・・・7【終】

「大樹(束)―――!!」 「お帰り 楽しかったか?」 「あのね」 木の花へと戻り大樹の所へ向かう二人。 大樹は着物を着崩すことなくしっかりと着て少し長めの髪を後ろで一つに結っている。長年いる事もあり年長者ゆえの落ち着きがある彼は、里人の人望も厚い。 普段は一緒に桜の手入れをし、里人と大差ない事をしている。そして…
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咲耶(その後②)・・・6

瞳を閉じた人面花達の中央で、大の字になり大きく口を開けて榊は眠っている 「はい 食べて」 顔の横に荷物を置かれ目を覚ました榊は包まれているお土産を開けると美味しそうな料理が並んでいた為驚き、早速手掴みで食べ始めた 「まだ決まらないかな?」 「君を巡回視として無属と一緒に染を行き来して欲しいのだけど、やっぱりこの場所に…
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咲耶(その後②)・・・5

うー 「・・・・・・ねむ・・・・」 夜も更け辺りは暗闇に。台の上に顔を乗せ眠たそうにしてる咲耶の姿がある 「そろそろ休むか?」 「そだね」 「さくやぁ まだまだ序の口よ、もっと飲みなさい!!」 「・・・飲めないって」 遠く離れた所で舞が指摘する。地獄耳は相変わらずだ 「・・・さく…
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咲耶(その後②)・・・4

「皆さん 気を取り直して、地深名物彩り三昧をどうぞ!!」 四人の目の前に赤灰達が次々と彩り鮮やかな料理を置く。そして赤灰達は宴会の中心へ行くと箸の先端に丸い食べ物を刺し陽気に踊り出した 「そして俺達三人で歌います!!」 〈いいぞー〉 「どこでそんな事覚えたんだ」 束が呆れて突っ込みを入れて…
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咲耶(その後②)・・・3

「・・・・・・・・・・・・榊・・・」 ダダダダダ  とうっ!  しゅんっ しゅっ しゅっ 「氷雪さんに何かしたら、この業火が許さないからな!!!」 いけ 業火!! 「おう!」 榊に警戒した氷雪の前に業火を先頭に立たせ後ろから威嚇する赤灰とカヌマが現れた 「・・・何で榊がここにいるの?」 「咲耶」 「土が良い…
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咲耶(その後②)・・・2

「お―――――――」 「各地の名物料理も取り揃えておりますからどうぞお好きな物を召し上がって下さい」 案内された場所は広く整えられた野外だった。 木材を加工したテーブルには各里で振る舞われる豪華料理ばかりが揃い、味はもちろん見た目も新鮮つやつやで、食べるのを躊躇してしまうほどだ。 奥さんとロームを筆…
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咲耶(その後②)・・・1

「ようこそ 地深の里へ」 「お待ちしておりました。 ささ こちらへ」 連絡を受け首を長くして待っていた束、黒灰と奥さんが四人を出迎える。マスコットの様な可愛らしい奥さんに沙智は笑顔していた 「あれから変わりないのか?」 「ええ 細かな問題はありますが、平穏に過ごしてます」 「そうか」 黒灰の一声でロームが宴の準備を進めようと…
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咲耶(その後)・・・8【終】

「そういう事でしたので 混血は咲耶、あなたが最後の一人です」 「・・・! 咲耶も混血だったの?」 気を取り直しニコリと再び会話を続行する白湯。 又ビックリ発言をした為に沙智は咲耶を見た 「ああ・・・そういえばそんな事聞いた様な・・・・・・うっすら・・・」 無属の能力なんて使えないけど・・ 燐・氷「・・・・・・・・・」 右側と…
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咲耶(その後)・・・7

「一体どんな・・・」 少し言いにくそうにしていた白湯だが、話すべきだと思い語り出す 「・・・・・・・・・無属のトップである十天のうちの一人、鶯綺殿が・・・・・・」 深刻そうにしてる白湯を息を呑んで見守る五人 「木属の青年を見染め拉致・監禁。無属が居所を突き止め二人を見つけた頃には鶯綺殿にはお子が宿っておりました」 「・・・・・…
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咲耶(その後)・・・6

霙の声に立ち止まる氷雪。こちらからは巡回視の姿は霙の陰になり見えるのははみ出たひらひらの服だけで、小柄な人物らしい 「束呼んでくる?」 「今日は陽も傾いたので明日にでも」 「伝えとくよ。 んじゃ、部屋こっちで」 「ええ」 「白湯」 「まあ あなた方ですか」 「え? 白湯!?」 二人の所に近づく氷雪…
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咲耶(その後)・・・5

「んじゃ 先に宿から行ってみよう♪」 霙を先頭に宿へ向け出発する五人。名残惜しげに氷河とシュンデイは見送っている。 普通に歩く四人だが、一人だけヨタヨタと歩きにくい咲耶が氷雪と手を繋ぎ進んでいる。先程の雪だるま以上に大きくなった咲耶の姿はもはや塊だった 「おお・・・!」 「・・・・・・」 広く大きな空洞に出…
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咲耶(その後)・・・4

数分後、暖炉の火が部屋を暖め壁に付いていた霜が溶けると溝へ溜まり外へ流れて行く。溶けた壁からは茶色のレンガが顔を見せていた。 沙智は家の仕組みを理解し出されたお茶とスープを堪能、燐火は緊張していた体がほぐれ一息ついている 「やっと塩梅が良くなった」 「火属にはここの環境は厳しいからね」 「火属の近寄りたくない里NO1に選ばれてる…
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咲耶(その後)・・・3

「おお 氷の壁!!」 「氷でできた照明!!!」 内部は氷によって作られた照明から発する光によって、反射を受けた氷の壁がキラキラと眩い光を照らしている。とても美しい内装に沙智は興奮マックス状態 「すごいすごい! 氷のお城みたい」 昔、そういう人間の本を読んだ事があった沙智は想像以上の出来映えにうっとりしていた 「…
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咲耶(その後)・・・2

「着いた」 突然の冷たい風に歓迎され燐火は体が硬直、窪地になっているそこは小山が数個あり隙間から集中して冷たい風が舞い上がる。 小山には窓らしき物が見えるが生気が感じられない 「銀(しろがね)の里 何も無いが飽きるまでいてくれ」 窪地の中心へ向け歩く氷雪。三人は後を追うが周りを見ながら違和感を覚えていた …
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咲耶(その後)・・・1

「うわ――――――― 真っ白だ――――――― すごーい きれー」 周りにある木、大地、山、地平線の向こうまでが全て白で統一。空は青く澄み渡り青と白だけの美しい世界が四人を囲んでいる 「そうか?」 「うん♪ 違う自然があるんだなって、改めて実感するよ」 先頭を歩いていた氷雪が不思議そうに後ろを振り返る。咲耶が嬉しそうにはしゃい…
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咲耶・・・170【終】

木の花の里では各場所で氷雪にお声がかかり忙しい日々が続いていた 「ひせつー!」 村人の一人が慌てて氷雪を呼びに来る。 立ち上がると一緒に数ある内の一本の桜の木へと駆け付け中に入った 中では女性達が微笑んで氷雪を出迎え、その中心には忘れた事のない朗らかな笑顔を氷雪に向ける女性が見ている 「氷雪」 …
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咲耶・・・169

―――数日後、全てが失われむき出しとなった大地から小さな緑色の葉っぱが芽吹き始めた 自然の回復は 早い――――― 紫珠によって消え去った大地も数日後には元に戻り、何事も無かったかの様に毎日が続いている 「やれやれじゃ」 「あ! 巡回視!!!」 染では一段落着い…
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咲耶・・・168

四人は笙粋の指示の元、各場所へと移動したが燐火はふと疑問に思った 「・・・・・・笙粋様・・・咲耶がいないが・・・・・・・・・」 「そーよね。咲耶はいつ来るの?」 相槌を打つ舞。燐火の言葉に緊張した沙智は目の前の柵に手を置き体の震えが治まらなくなる。 様子がおかしい事に気付いた氷雪は、沙智の視線先にある旺珠を見るや一驚し全てを悟っ…
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咲耶・・・167

空高く両手を伸ばした笙粋の先には、旺珠と紫珠が互いに浮いている 「生命は 尊いのです」 霧が晴れ、真っ青な空がどこまでも眺望できる中笙粋は誰に言う訳でもなく言葉を発した 「笙粋殿」 「白湯・・・紫珠を奉納台へ」 「はい」 笙粋の元へとやってきた白湯が紫珠を受け取ると紫珠側の奉納台へと足を運…
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咲耶・・・166

サアアアアア その時、笙粋の黒い繭から一筋の光が差し込む。 一本だった光の筋が二本、三本と増えると小さな太陽があるかのように一気に輝き出した カカカカッ    シュウウウウ・・・ 光は化け物の腹の中を駆け巡り黒い霧を払いのけ開いた穴から外界へと飛び出していく 『な―――』 (霧塊が壊れるだと――――!…
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咲耶・・・165

笙粋の塔へと駆け付けた四人は、外の景色を見て愕然としていた 「砦が溶かされているぞ!!」 「!」 先程までいたぐるりと取り囲む砦が霧によって溶かされ消えて行く。その上部にはとぐろを巻く恐ろしい化け物の姿が目に留まる 「な・・・何あの化け物は!!          ・・・・・・・・・晦冥・・・・・・!?」 目の当たりにした舞は…
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咲耶・・・164

「あなたの暗き心に気付かなかった 私と無属を許してほしい」 視線を落とし変わり果てた晦冥を痛む笙粋。 晦冥は返答せずに再び二人の周囲に霧を集め吸収し始めた パリ  パリン   パリン だが笙粋の放つ輝きが度々襲い掛かる霧を悉く振り払っていく 『・・・効かぬだと!? ぬしは奉納もしていない弱き旺珠ではないか!!!』 本…
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咲耶・・・163

化け物の体内――不気味に笑い続ける陰を前にして咲耶は力なく上体を起こす (違う――――――― 晦冥の姿はしてるけど・・・・・・紫珠の陰と晦冥とが重なった別の “何か”―――――――――) 『旺珠に共存する微かな 気配 よ』 「!」 『ここまで来た褒美だ 外の景色を見せてやろう』 晦冥から放たれた靄が空間に広がると各…
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咲耶・・・162

「!!」 白湯達のいる外壁が溶け出し霧になると吸収されていく。白湯はフワリと霧をかわし、下へと行く扉に向かった 「灯! こちらへ来るのです」 灯は座り込んだまま動かない。白湯の声も届かず崩れた外壁と共に空へと浮き出した 「灯!?」 引き戻さなければと術を使い灯を掴もうとするが、霧に割り入れられ掻き消されてしまう 「灯!!!」…
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咲耶・・・161

黒い霧は染全体を包み込み、作られた壁が泡の様に次々と溶け出されていく。内部では五属が結束して壁を作っては削られまいと必死に足していった 「ドームが壊される!! どんどん継ぎ足しじゃ!!」 セイが右に左にと指揮を執っているが、どんなに古株でも焦りの色が見え始め、壁の浸蝕を防ごうと必死で声を張り上げている 「一歩たりとも染に霧を入…
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咲耶・・・160

浸蝕が  始まった――――― 化け物を中心に広がる靄は、触れる物体を全て霧と化し黒い霧は増大していく ――地深の里・地下壕―― 周辺に住む五属達が連絡を聞きつけ皆地深に集合している。各々ざわつき不安そうに佇んでいた 「ローム!」 「楠の連中は?」 楠との頼渡である里人が駆け足で地下壕へとや…
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咲耶・・・159

螺旋の通路を急いで降りて行く氷雪。 気配を感じ、前方からゆっくり走ってくる人影を見てハッとなった (榊――――!!) ザザッと榊との間合いを取り身構える。そんな氷雪を見て口元が緩み、笑いながら横を通り過ぎて行った 「今は戦る気失せてるっしょ」 ケラケラケラ 「じゃあの」 「・・・・・・・・・」 不気味さを含みゆらゆらと走…
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咲耶・・・158

ザシュ ザシュ ザシュ ザシュ ス パ 「こんなもの体を貫通させたって、痛くも痒くもない」 ふん と舞は貫通した枝をスパスパ切り落とす 「やっぱ紫珠の力でもそれはムリかー」 「!」 枝分かれした木の先から榊がニュと顔をだした。すかさず榊のいる枝を切り落とすもすぐに移動し舞の頭上へとやって来る ガ キ ィ 加工した枝の剣に…
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咲耶・・・157

サアアアァァァ 「!!」 沙智の手が光りだし、部屋中砂が流れる音が鳴り響いた。真砂の指先が崩れかけぎょっとなり掴んでいた手を離し沙智から素早く距離を取った 「沙智! あんた何を」 「ここにある全ての物体を砂状に変える 真砂、あなたも」 「何だって!!?」 離された沙智は力なく座り込み弱々しい声が発せられる 「そんな…
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咲耶・・・156

(―――氷雪が消滅してから咲耶の消息が途絶えた) (私は咲耶が行きそうな場所、思いつく所を方々探し回ったが見つからなかった) (もしや氷雪が消えた場所に? と思って行ってみる事にした) (そこには、前にはなかった         桜の幼木があった) 「・・・まさか・・・・・・・・・・…
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